ハワイでのチャイルドシートのルールの解説とおすすめの準備の仕方

ハワイでのチャイルドシートのルールの解説とおすすめの準備の仕方

子どもとのハワイ旅行では車に乗られる方がほとんどかと思います。
シャトルバスやタクシーに乗ったり、レンタカーを借りてご自身で運転されるかもしれません。
また最近はUberやLyftといったライドシェアのサービスも一般的になってきました。

これらの乗りものへ乗るときに気になるのがチャイルドシートですよね?
今回はハワイ州でのチャイルドシートのルールについて解説します。

大前提:ハワイではチャイルドシートが必須

一言で言うとハワイで子どもが車に乗るなら年齢に合わせたチャイルドシートが必要です
日本と同じように年齢によって適したシートの種類が違うんです。
細かいルールはこのあとご説明しますが、最低限これだけは頭に入れておいてくださいね。

ちなみにアメリカは州ごとにルール(法律)が違います。
ハワイに行くのであれば、ハワイ州のルールを確認してくださいね。

ハワイ州のルールはこちらのハワイ州交通局のWebサイトで確認ができます。
解説されている画像も添付しますね。

それではここから日本語でチャイルドシートの具体的なルールをご説明していきます。

年齢別のチャイルドシートのルール

ハワイでは日本と同じく年齢ごとにどのタイプのチャイルドシートを使わなければいけないかが決まっています。
また体の大きさによっても違ってきます。
具体的なルールを解説します。

13歳まで:後部座席のみ

ハワイ州では13歳未満の子ども、つまり0歳から12歳の子どもは後部座席に座らなければいけません。
助手席に座って良いのは13歳になってからです。

お父さんやお母さんが運転して子どもが一人なら助手席に座らせたくなりますが、13歳未満なら後部座席に座らせてくださいね。

0-2歳:後ろ向きのベビーシート

0歳から2歳の子どもは後部座席に後ろ向きのベビーシートを使って座らせてください。
後部座席でさらに後ろ向きとなると、顔が見えずお父さんお母さんもお子さんも不安かもしれません。

しかしルールになっているのでしょうがありませんね…。

なお後ろ向きのものは「チャイルドシート(child seat)」ではなく「ベビーシート(baby seat)」という名前で売られていることが多いです。
お店で購入する際に気を付けて見てみてくださいね。

2-4歳:前向きのチャイルドシート

2歳から4歳の子どもは後部座席に前向きのチャイルドシートを使って座らせてください。
2歳になるとやっと前向きで座れるようになります。

販売されている前向きのチャイルドシートは後ろ向きのベビーシートに比べると作りが大きくなっています。
そのため2歳から前向きのチャイルドシートで良いのですが、体が小さいお子さんは引き続き後ろ向きのベビーシートを使うよう推奨されています。

4-10歳または身長145cm以下:ブースターシート

4歳から10歳または身長145cm以下の子どもはブースターシートを使って座らせてください。
この年齢になると背もたれが無いブースターシートを使えます。

この場合でも助手席に座れず、後部座席のみということに注意してください。

続いては乗りものの種類別にチャイルドシートのルールを解説します。

乗りものの種類別のチャイルドシートのルール

ここまでは一般的な意味でのルールをご説明しました。
続いては乗りものの種類によって例外や注意したほうが良いことがありますので、詳しく紹介します。

なおここでは「チャイルドシート」と書きますが、ベビーシートとブースターシートを含むと考えてくださいね。

シャトルバスやタクシー:使わなくて良い

ホノルル周辺での移動で大活躍なのがシャトルバスです。
旅行会社や航空会社が運営するものやJCBカードを持っていれば無料で乗れるピンクラインなどとても便利ですよね。

そんなシャトルバスやタクシーに乗るときは先ほど紹介したチャイルドシートのルールから除外されています。
そのため子ども用のシートが無くても乗ることができるんです。

いわゆる商用の乗りものは事前にどのようなお客さんが乗るかわからないので、それらのシートの準備が必要ないということのようです。

UberやLyft:使わなければいけない

先ほど「タクシーはチャイルドシートを使わなくてよい」とお伝えしましたが、UberやLyftは違います。
チャイルドシートが無ければ乗れません。

その理由は法律上の位置付けが違うから。
タクシーは商用の乗りものとして登録されているのでチャイルドシートは無くても乗れます。
しかしUberやLyftはあくまでも「ドライバーが持っている車に相乗りさせてもらっている」という扱いのため商用ではないんです。

そのため一般の車と同じルールが適用されます。
チャイルドシートが無い状態で子どもを乗せると警察に捕まってしまう可能性がありますし、そもそもドライバーから乗車拒否をされてしまうことがあります。

実際に私たち家族もそのルールを知らずにUberを呼び、乗車拒否されてしまった経験があります…。

レンタカー:使わなければいけない

当たり前ですがレンタカーは一般の車の扱いなので、もちろんチャイルドシートのルールが適用されます。

多くのレンタカー会社で、チャイルドシートのレンタルもやっているので事前に準備する必要がなく安心ですね。

ここまでで年齢に応じた種類のチャイルドシートが必要だということをご理解いただけたのではないでしょうか。
続いては、そのチャイルドシートをどうやって手に入れるかです。

チャイルドシートは現地ハワイで借りるか買うのがおすすめ

ハワイで子どもが車に乗るのであれば年齢に合わせて適切なチャイルドシートが必要になります。
そのチャイルドシートをどうやって手に入れるかですが、大きく分けてこの3種類かと思います。

  1. 日本から持って行く
  2. ハワイでレンタルする
  3. ハワイで購入する

ハワイで何度もレンタカーを借りドライブした経験から、おすすめなのは2か3で、何日間使うかでどちらがお得かが変わってきます。
それぞれの方法やメリット・デメリットをご説明します。

日本から持って行く:おすすめできない

すでに日本でチャイルドシートを使っているのであれば、慣れたものを使いたいと思いますよね。
ですがハワイ旅行においてはおすすめできません。

その理由は2つあります。

  1. 飛行機で余計な預け入れ荷物の費用がかかる
  2. ハワイの安全基準に合っていないことがある

詳しく説明しますね。

飛行機で余計な預け入れ荷物の費用がかかる

チャイルドシートを飛行機で持ち運ぶときに追加で預け入れ荷物の費用がかかってしまうことがあります。
航空会社にもよりますが、片道で2万円ほど、往復では4万円にもなります。

4万円も出すのであれば、現地で借りたり買ったりしたほうが圧倒的に安いです。

もし無料の範囲内で運べるとしても、スーツケースのようにタイヤがついていないので運ぶ手間もありますし、お土産を入れるスペースを確保すると考え、あまりおすすめできません。

ハワイの安全基準に合っていないことがある

当たり前ですがチャイルドシートは子どもの安全のために使うものです。
その安全の基準が日本とアメリカで違います。

日本では「ECE R44」、ハワイでは「FMVSS」というマークや表記が入っているものが、基準を満たしているチャイルドシートです。

普通につかう分には、あまり気にしないかもしれません。
しかし、最も注意しなければいけないのは事故にあってしまったとき。

もしハワイの安全基準FMVSSを満たしていないチャイルドシートを使っていて事故にあってしまうと、保険がおりなくなってしまいます。
つまり「安全ではないチャイルドシートを使っていたドライバーが悪い」とみなされます。

ただでさえ事故にあって辛いのに、保険金ももらえないとなると泣きっ面に蜂です。

これらのことから日本からチャイルドシートを持って行くことを私はおすすめできません。

ハワイでレンタルする:6日以下または2日以下使うならおすすめ

多くのレンタカー会社では車とセットでベビーシートやブースターシートのレンタルもやっています。
レンタカーを使うのが6日以下なのであれば、一緒に借りてしまうのが手間も無くコスパも良いのでおすすめです。

具体的な計算をしてみましょう。
レンタカー会社でレンタルする場合、ベビーシートでもブースターシートでも大体1日15ドルです。
一方で購入する場合はベビーシートで100ドルほど、ブースターシートだと40ドルになります。

そのためベビーシートなら6日以下、ブースターシートなら2日以下の使用であればレンタカー会社で借りてしまったほうがお得です。

言い換えるとベビーシートを7日以上またはブースターシートを3日以上使うのであれば、ご自身で買ったほうが出費が抑えられます。

レンタカーでの「チャイルドシート無料」に気を付けて

主に日系のレンタカー会社ではチャイルドシートが無料となっていることが多いです。
無料で借りられるのであれば、とてもお得に感じますよね。

でも実はレンタカーの料金自体にかなり差があることがあります。
ざっくり言ってしまうと日系のレンタカー会社は高く、アメリカ系のレンタカー会社は安いことが多いです。
実際に同じ日時、同じ条件で日系とアメリカ系のレンタカー会社で料金を比較してみました。
条件はこちら。

  • 2024年12月下旬の2日間
  • ドライバーは1名(25歳以上)
  • Small SUV (トヨタ RAV4、日産 エクストレイルなど)
  • チャイルドシートを2台
  • 最低限の保険・補償

大体、250ドル(37,000円)ほどの差があります。
さすがにこれだけの差があるとチャイルドシートが無料となっていても、合計すると実はお得にならないことがあります。

ただし日系のレンタカー会社は日本語が通じるという安心感がありますよね。
英語に不安がある方は料金は高いけれど日系のレンタカー会社で借りるのも良いのかもしれません。

ハワイで購入する:7日以上または3日以上使うならおすすめ

短い期間の利用であればレンタカー会社で借りたほうが良いのですが、長期間になるのであれば自分で買ってしまったほうが安いんです。
ベビーシートなら100ドルぐらい、ブースターシートなら40ドルぐらいで売っているんですよね。

日本でチャイルドシートを買うのであれば、アカチャンホンポなどの子ども用品店やオートバックスのようなカー用品店で探すかと思います。

一方、ハワイではそういったお店は(なかなか)ないので、スーパーマーケットで買います。
日本の感覚のスーパーマーケットよりもかなり大きく何でも売っています。

ホノルルエリアにあって車がなくてもアクセスしやすいのは、この2つ

  1. Target (ターゲット)
  2. Walmart (ウォルマート)

Targetはアラモアナショッピングセンターの中にあり、Walmartはそこから徒歩圏内です。
ハワイの現地在住の方々もこれらのお店で買っていますよ。

こちらがTargetで売られているチャイルドシートの一部です。

購入後の処分に注意

チャイルドシートを現地で買うのはとてもコスパが良いのですが、その処分には注意してください。
旅行者だとゴミの日に出すことができないので、ホテルなどの滞在先で処分してもらうことになります。

事前に「チャイルドシートを捨てられるか」を確認しておくと良いです。

またチャイルドシートの処分をしてくれるとしても、処分費用やチップが必要な場合もあるので注意してくださいね。

まとめ

この記事ではハワイでのチャイルドシートのルールをご紹介しました。
ハワイでは年齢にあったチャイルドシートを使わなければいけません。
具体的には、

  • 0-2歳:後ろ向きのベビーシート
  • 2-4歳:前向きのチャイルドシート
  • 4-10歳または身長145cm以下:ブースターシート

という区別です。
そして13歳になるまで後部座席しか座れません。

またチャイルドシートなどを使わなくて良いのはシャトルバスやタクシーといった商用の車のみ。
レンタカーはもちろん、UberやLyftといったライドシェアサービスではチャイルドシートが必要ですので注意してください。

またチャイルドシートは日本から持って行くのではなく、

  • 短期間ならレンタル
  • 長期間なら購入

がコスパも良くおすすめです。

しっかりルールを守って安全なハワイ旅行にしてくださいね。